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レーザー治療各論

シミのレーザー治療

老人性色素斑と呼ばれるタイプのしみは、レーザー治療がよく反応します。レーザーをあてる場所には前もって麻酔のテープを1時間以上貼っておくと、痛みがコントロールできます。

レーザー治療後の注意

レーザーを照射したところは、ジュクジュクするので1日2回洗顔後に軟膏を塗ってください。
治療後1~3日でカサブタが張ります。
すると軟膏はもう塗る必要がありません。
カサブタを無理矢理取らないようにしてください。
(カサブタの上からファンデーションを塗っても構いません。 )
5~10日後にはカサブタが自然に取れるので、その後は地肌にお化粧ができます。
UVクリームやファンデーションなどで紫外線対策をしっかりしてください。

(症例1)

1回の治療でかなり目立たないレベルまで薄くなることが多いのですが、特に老人性色素斑とは性状の異なる脂漏性角化症と呼ばれる部分については非常にすっきりしました。

(症例2)

中央の部分は老人性色素斑とは別のものですので、これは別の治療を行う必要があります。それにしても治療対象の面積がぐっと小さくなりましたので手術計画が立てやすくなります。

苺状血管腫のレーザー治療術

苺状血管腫は、生後少しして発生し、ぐいっと増殖し、やがて萎んでいきます。自然に消えてしまうものと、後にふくらみが残る場合があります。しかし完全に消えてしまうものは意外と少なく、あとでしまったと思うことがあります。
レーザーによる早期治療は、血管腫のそういった増殖を抑え込み、早い時期に消えてしまうよう導きます。 乳児医療制度が活用でき、一般に治療費の負担ありません。

この方の場合は、ほぼ目立たないレベルまで治療できましたが、できれば血管腫が大きく増殖する前から治療を開始できると赤ちゃんの負担はさらに少なくすることができます。

赤ちゃんを親御さんと一緒に支えてレーザーを打ちます。生後まもなくでしたら全身麻酔は不要です。
この時期の記憶は残りませんので、早い時期がお勧めです。

このサイズまで膨らんだイチゴ状血管腫は、放置しておくと最終的には肌の色とほぼ同じながらもブヨブヨした組織が残ってしまいます。レーザー治療のよい適応です。

単純性血管腫のレーザー治療

生まれつきの赤あざで、ポートワイン母斑や単純性血管腫と呼ばれています。顔面の中央部にあるサーモンパッチと項部のウンナ母斑以外は、自然に消えることはあります。レーザー治療によって赤みを薄くします。
皮膚が薄く、透明性の高い0歳児に、出来るだけ多くレーザー照射をすると良い効果があります。

ナースキャップが時代を感じさせますが、まさにレーザー治療の黎明期といったところ。スタッフみんなで全力投球していました。

赤あざ用のレーザーは当時よりもはるかに高性能の機種が開発されています。以前の機種は赤あざが“アトピー性皮膚炎の方の肌の赤みレベル”まで改善する程度でしたが、新型はもっと目立たないレベルまで達しています。

太田母斑のレーザー治療

顔面の青あざである太田母斑はレーザー治療ですべてきれいになります。私たちにとって治しやすいあざです。
大人では5回程度レーザー治療を繰り返す必要がありますが、0歳児で治療しますと3回程度で軽快しますので早期治療をおすすめします。
乳児医療では患者さんの負担はありません。

赤ちゃん泣いていて、大変なことをしているように見えますが、お母さんが言うには“いつもの泣いている様子と同じだわ”とのことです。

太田母斑はQスイッチレーザーがよく効きますので、大昔に受診して諦めていた方も、ぜひご相談にいらしてください。

太田母斑は青あざの仲間です。 顔面の青あざを太田母斑といいます。
ちなみに肩の青あざを伊藤母斑、臀部の青あざを蒙古斑、それ以外の部位の青あざを異所性蒙古斑と呼んでいます。
太田母斑は生まれつき存在する場合と、思春期になって発生する場合がありますが、いずれにしてもレーザー治療できれいになると覚えておいてください。

ホント、太田母斑によく効きます。

扁平母斑のレーザー治療

茶色のあざで、扁平母斑とかミルクコーヒー斑、カフェオレ斑と呼ばれています。
まず、レーザー治療をします。
レーザーは現在ではQスイッチルビーレーザーが主流となっています。
レーザー治療は一部保険が利きます。

レーザー治療が効く人と、まったく効かない人、一時的に薄くなるけど復活する人がいます。そのため、保険適用では回数制限があります。

ベッカー母斑のレーザー治療

茶あざには生まれつきのあざ(扁平母斑、カフェオレ班)の他に、思春期になって発生するあざがあります。
思春期になって発生する茶あざはベッカー母斑とよばれています。
肩に発生することが多く、オマケで毛が生えている場合が多いです。


(症例1)

これは治療前の写真だけですが、典型例なので提示しました。
ベッカー母斑はレーザー治療で治すことが可能です。
ルビーレーザー、CO2レーザーに良く反応します。


(症例2)

旧式のロングパルスルビーレーザーを使用したものです。
一時的に肌の色が白く抜けていますが、これはもとの肌色が戻ってきます。


(症例3)

こちらも旧式のロングパルスルビーレーザーのもの。
現在はQスイッチルビーレーザーといって、ものすごく強いパワーをほんの一瞬だけ出すことで、メラニン色素により集中してエネルギーを送ることができるようになっています。

色素性母斑のレーザー治療

赤あざ、青あざはレーザー機器の発展により、治療が身近になりました。次のステップとして大学人である私たちには、黒あざもレーザーで治してほしいとの社会的要請もあり、患者さんの同意のもと、黒あざのレーザー治療を始めました。 その経験上、黒あざの3人のうち2人は、レーザー治療で色調を薄くすることができるとわかりました。
0歳児でレーザー治療を開始します。これは、皮膚が薄く、レーザーエネルギーによく反応するからです。
レーザー治療後は、皮膚がジュクジュクしていますので、軟膏をガーゼにのばして貼ってください。数日で皮膚がドライになります。
お風呂に入ってもかまいません。遮光は必要ありません。
数回のレーザー治療で効果が出ない場合には、手術療法を行います。 その場合でもレーザー治療のおかげで手術する範囲を狭くすることができたりします。


(症例1)

こういった生まれつきの大きな色素性母斑は発がん性が問題となりうるので、乳児のうちに大半の色素を取り除く治療を行います。


(症例2)


(症例3)


(症例4)


(症例5)


(症例6)


(症例7)


ほくろ・皮膚腫瘍のレーザー治療

■ほくろと思っていたが、だんだん大きくなってきた
■悪いものではないか?と心配なほくろがある
■気になる場所にあるので、とりたい・・・

こういうものは形成外科が得意とするところであります。
私たちは、ほくろや皮膚腫瘍に対し、手術(切り取る)のほかに、レーザー治療という手段を持っております。
たくさんの患者さまのご協力のおかげでレーザー治療の得意とするところと限界を知りつくしております。
麻酔注射をしてから、CO2レーザーを照射します。
ほくろの大きさにより、2~3回繰り返し治療することもあります。
傷跡は、術後しだいに目立たなくなります。


(症例1)


(症例2)


汗管腫のレーザー治療

汗管腫は女性の下まぶたに多い良性腫瘍です。
レーザー治療の進歩により、きれいにすることができるようになりました。
無理に全てを一度で治そうとすると、傷跡が残ってしまう場合があります。そこで2回に分けて、傷跡を残さないように治療します。

レーザー治療後は、朝夕の洗顔後、軟膏を塗っていただきます。
その上から、化粧をしていただいてもかまいません。
一度目のレーザー治療で大半はとれます。
3か月経過したあとチェックし、汗管腫の残りが目立つようなら、2回目のレーザー治療をします。


(症例1)


(症例2)